2002年5月18日・19日

エンデュランスカーニバル

「2002もてぎEnjoy耐久レース」

in ツインリンクもてぎ

 

ついに今年も、やってきました耐久レース。昨年は、熱い真夏に開催でしたが、今年は参加者の体のことを、もしくはマシンのことを気遣ってくれたのか?、一番過ごしやすいこの時期に開催となりました。

ということで、当然エントリー締め切りも早くなっていたということで・・・うっかりしていました。といっても、今年はWITH MEチームでなく、スポンサーさんである小倉クラッチさんのマシンでの参戦ということに!

まさに、WITH MEと小倉クラッチとのコラボレーション!小倉クラッチさんにはレースメカニックがいませんので(皆さんエンジニア)チーフメカはWITH MEの松井メカ。といっても、社内チームでレースを転戦していたということもあり、彼らの作業も手慣れたのもです。しかし、耐久レースの経験がないということで、松井メカの指示の下、チームは動いたのです。


ORCシビックとキャンギャル

A−2クラス  ゼッケン 99

エントラント: オグラ レーシングクラブ

マシン: ORCシビック(HONDA シビック EK9 スプリント仕様?)

ドライバー

五十嵐 篤志(オグラクラッチ エンジニア?かなり面白い性格?)

丸山 浩(WITH MEプロフェッショナルレーシング代表、ドライダー)

小川 鉄也(本田技研 F1ブレーキシステムエンジニア!)通称○トゥー

阿部 信次(フォーミュラートヨタ ドライバー!天然いけ面)


先ずは、18日の公式予選。タイムアタック出来るのは2人で、しかも天気は朝から最悪の雨、与えられた時間は僅か15分ずつということで、ミスの許されない状況であった。先ずはこの車のオーナーでもある五十嵐がタイムアタック。1,2周とタイヤを暖め、コースの状況を把握したところで、タイムアタック先ずは2分29秒台で上々のタイム。さあこれからと言うところで、何といきなりのピットイン?!何かトラブルがあったのかと心配されたが、何と原因はフロントガラスの曇り・・・。全く前が見えなかったという。慌てて曇り止めを塗りコースインするが、無情にもここでチェッカー。まともにタイムアタックすることなく、1人目のタイムアタックは終了。それでも、クラス2番手、総合8番手というまずまずのポジションであった。


走行後に車のメンテをするドライバー五十嵐(金髪)

雨と言うことで、ハイパワーFR車が唯一の見せ所、予選でタイムが伸び悩んでいる中、丸山浩が予選に臨む。
さすがにレース慣れしている、丸山だけ在って1周だけのタイムアタックをするために、先ずは無理をせずクリアラップを作ろうとする。しかし、その考えとは裏腹に台数が多く、またタイム差が在りすぎるということもあってなかなか、1周分のクリアラップが作れない。30秒をきれないまま、時間は刻一刻と迫っていたが、何とかチェッカーを受けた周で28秒台を叩き出す。本人は満足行かない様子であったが、何とかタイム的にはアップしこちらもクラス2番手、総合8番手であった。
その後の、第3・第4ドライバーのフリー走行も終了し、予選は全て終了。4人とも、まんべんなくタイムを出し、明日が期待できる結果となった。公式結果は、予選クラス2番手、総合9番手と好位置につけ明日の決勝を迎えることとなった!


丸山浩と高校生キャンギャル、ヒサミちゃん!!

5月19日 晴れ コース状況ドライ・・・

ついに決勝である。昨日の雨も上がり、すっかりコースはドライに。マシン整備もそこそこに、車検があり。直ぐにグリッドウォーク。ここまでは、順調だった・・・。そして、スタート15分前グリッドウォークももうすぐ終了、もうスタートというときに、なななんと・・・
当初の予定では、第一ドライバーはオーナーの五十嵐であったのだが、何と規定で第1ドライバーは予選でタイムを出したドライバーと言うことで、何と丸山であったのだ!(申込みが遅れ、レギュレーションをきちんと把握していなかったつけがここで・・・)
急いで丸山は、ドライビングスーツに着替えマシンに、気を落ち着かせる暇もなく、いきなりフォーメーションラップに突入!最後はあわただしくなったが、何とかスタートまでこぎつけたが、ここからが長い長い戦いの始まりなのである。


コレが、グリッドウォーク時の風景
遙か彼方に、コントロールタワーが、79台出走ということで
9番手ともなると、もうすぐそこは、1コーナー!
(指示を出す松井メカ)

スタートは、出場台数が多い事もあり2グループに分かれてのローリングスタート。初めは、昨日の雨でタイムの伸びなかったFR車にパスされるものの、上位をキープし、最終的に給油でピットインするまでには燃費の差で3位までジャンプアップ。その後も順調に周回を重ね、一時はトップを走る快走を見せる。ドライバーチェンジも順調にこなし、ドライバーは4人目のフォーミュラートヨタドライバー阿部。彼は、箱の車に乗るのが初めてということで、練習走行の時はタイムが伸び悩んでいたが、そのドライビングセンスは抜群!回を重ねる毎にタイムをアップさせていた。しかし、この決勝では、なかなかタイムが出ずに何か調子が悪いようであった。そして、4回目の給油である。ここで、初出場のチームの連携の悪さが出てしまう。給油中に、ドライバーのインフォメーションを聞き出すのだが、その情報が松井メカに伝わっておらず。タイム伸び悩みの原因を見逃してしまったのである。


給油を終え車を押して、待機場所へ

そのインフォメーションは、「ガス欠症状のようなものが出ている」ということであった。VTECエンジンをよく御存知の方なら分かるだろうが、そう、オイル消費である。オイルが消費されたことで、カムがVTECに切り替わらなくなっていたのである。それで、ドライバーのインフォメーションは、ガス欠症状、タイムも当然伸び悩む、当たり前である。
しかし、そのまま燃料を給油してドライバーチェンジしそのまま、ピットアウト!ドライバーは2回目の丸山である。ピットアウトしたあとに、その状況を知った、松井メカ、そしてドライバーが丸山ということで、直ぐにオイル消費であると悟ったが既に車はコース上に・・・。何処で、ピットインさせるか、ちょうど天候も怪しくなり始め、このタイミングが鍵を握りそうである。やはりタイムが伸びることもなく、5周したところで何と運良く、フルコースコーション!このタイミングを逃すことなく、丸山は直ぐにピットイン。タイムロスを最少限に抑えて、コースに復帰。フルコースコーションということで、前は抜けないが、差はほとんどなくなるという状況である。1周で4分半程かかっていることから、ここで給油を行ったチームに勝利の女神が微笑む事になるのは間違いなさそうだ!


ピットで待つ、丸山浩

フルコースコーションは5周で解除、ココでタイムのでる丸山で周回を稼いでおきたいところである。しかし、解除後8周でぽつぽつと雨が降り出し、さらに2周したところで本格的に降り始め路面も完全なウェット。タイムもレインタイヤで走るタイムよりも遅くなったということで、タイヤ交換と給油をかねてピットイン。順位を12位まで落とすが燃料もタンク満タンになり、残り1時間チョット、燃費を考えても全開でいける残り時間。ドライバーは五十嵐、レブリミット解除の指示が出て全開走行である!
雨の中で、激走を見せる五十嵐&ORCシビック、度胸一発の走りが輝く本能の走りである。
他の車がペースを落とす中、順調に順位を上げ、残り30分というところで表彰台も狙える4位、3位の車とは30秒タイム差がありラップタイムも新型のインテグラということでほとんど変わらず。追い上げもココまでかと思われたが、何と前が急激にペースダウン、一気に差を詰め何と残り20分を切ったところで、ついに新型インテグラをパス。
この勢いでその上を狙うがタイム差は1分以上。このままいけば3位表彰台である。どんどん差を詰め30秒差というところまで、追い上げるがついにココで7時間経過、タイムアップ。145周を激走し、3位でチェッカーを受ける。

何と、何と、3位表彰台である!


ORCシビックとマシンをたたえるドライバー小川!


表彰台の様子。お約束はコレ!
感激の一瞬!
やっぱりシャンパンファイトです。


やっぱ、やっちゃいました!
スパイダー?内田監督の・・・
そしてキャンギャルへシャンパンのシャワーを!!


電光掲示板の3番グリッドには、99の文字が煌々と輝いています!

ということで、長い長い7時間耐久レースは幕を閉じました。

小倉クラッチの皆さん、お疲れ様でした!

ドライバーの皆さん、お疲れ様でした!

そして、陰ながら応援してくれた皆さん、有難うございました!