CBR1100XX WM 014号機 タクティカル迷彩カラー(市街地戦)
ブルーファイティングシリーズの014号機
ホンダのフラッグシップをストリートファイターとして製作を始めたCBR1100XXに戦闘機のイメージを施した、当初001号機と002号機、2台の登場から始まったシリーズ。
007号機では、実際にもてぎ7時間耐久に出場し、そのレーサーレプリカが10号機以降まで続いた。
 しかし、ふたたび丸山がストリートファイターへとイメージを戻すために、あえて市街地戦タクティカルカラーを施し、カウルもハーフカウルとして登場させたのが、このブルーファイティング014号機だ。XXのアップハンドル仕様は、その後も反響をよび、各SHOPからも真似るほどであった。
HONDAのフラッグシップとなる仕上がりと、丸山のストリートセッティングから、今でも、その使い勝手は色あせず親しみやすい乗り味となり、外見からイメージするインパクトとは裏腹に、毎日乗れる戦闘機となった。
支払総額 240 万円(税込)
車体本体価格 232 万円
概要
ブルーファイティングシリーズ、当時の記事より抜粋

CBR1100XXは、WITHME並びに丸山浩にとっての特別な1台です。

なぜ特別な1台なのか。
まず、「モビリティリゾートもてぎ」で開催されている【もてぎ7時間耐久ロードレース“もて耐”】をご存知だろうか。
そして、耐久ロードレースの初開催が1998年だった事を覚えている方はどれだけの方がいるのだろうか。

なぜ、この話をするかというと・・・。
1998年に初開催した【もて耐】に「WITH ME P.R.T」の選手として丸山浩が出場した。
そして、出場マシンとして使われた車両が「CBR1100XX」だ。

しかし、ここに掲載している車両は、当時参戦したときのCBR1100XXとは違いノーマルの車両です。
参戦した思い出のシリーズ車両として、WITHMEでは熱い思いをもって大切に販売していこうと考えております。
また、当時の参戦経験からカスタムチューニングや整備に関しては、WITHMEに任せて頂きたいです。

当時の思い出を振り返りたいと思う。
当時、夏の耐久といえば誰もが「鈴鹿8耐」を思い浮かべる中、98’年に新たな耐久レースとして【もて耐】が加わる。
ちなみに当時のもてぎ7時間耐久ロードレースの通称は「ナナタイ」と言われていたそうだ。
新たに加わったその耐久レースにWITH MEの丸山浩が参戦を決定する。
出場にあたり、4回+αの連載記事が掲載された。その一部を下記にまとめておく。

・参戦理由について
これはズバリ、我々の本拠地から「ツインリンクもてぎ」(当時の事業所名)へのアクセスが楽ということが最大の理由だ。と語っている。
これだけ見るとただただ楽をしたいだけのように聞こえるがきちんとした理由が隠れている。
レースの参戦にあたりテストのために何度もサーキットへ足を運ぶ必要があり、この労力だけでも選手並びにピットクルーには多大な負担がかかる。
そもそもサーキットを走るという行為だけでも精神力や体力を消費する。アクセスがし易いというのはとても重要なことである。
それに伴い、残念なことが一つ。
同じく夏に開催されている耐久レース【鈴鹿8耐】への参戦はパスせざる負えなかった。モータースポーツファンにとっては残念な事だろう。
だが、新しく開催される耐久レース自体を盛り上げたいという気持ちを汲み取って頂ければと思う。
余談として、WITH MEでの参戦は見送ってしまったが「丸山 浩」は別のチームで参戦している。

・出場マシンについて
最初に開催されたレギュレーションでは、「2st/4st問わず100cc以上なら何でもOK。」となっていた。
今では考えられないようなレギュレーションの内容だが、初開催されるレースとしては意外とそんなものだと理解してほしい。
色々な車両の参戦があったからこそ、今のもて耐があると私は考える。
WITH MEでは色々な思案をした結果、CBR1100XXでの出場が決定した。
レース参戦において単純にタイムを出すだけならば、レース専用に作られたスーパーバイクが賢い選択だろう。だが、当時のWITH MEではそれでは面白くないと考えのだ。
当初、候補には、CB1300SF(通称:ビック1)が入っていた。5年間Fゼロクラスで戦い、ノウハウ・データが豊富。
だがレースの参戦をあくまで開発の一環と考えた時に「ビック1」は一つの完成形に達しているという自負があった。
そして、CB1300は一旦ストリートをメインの開発を進めていたからこそ、他のマシンにしようと考えた。
もう一つの候補としてCBR900RRも候補にあった。僅かな変更でサーキットでもポテンシャルを発揮し、スーパーバイク達の牙城を切り崩せる有力候補だった。
しかし、最終的に丸山浩が選んだのは自分の愛車でもあるCBR1100XX。
このレース参戦を機会に世界最高峰のXXを完成させるというコンセプトで製作することが固まった。

・開発について
ナナタイでは、入賞マシンに350万円以内での買い取り規定があるので、マシン製作に資金を湯水の如く投資できるわけではない。
車両価格を考えるとカスタム・チューニングの費用は約230万円。これを踏まえた上で、ツボを押させたチューニングをしていく。
ちなみにこのチューニングはストリートカスタムにも応用ができるので、XXのオーナーには参考にしてもらいたい。と語っている。

・カスタム&チューニングについて
カラーリング「ブルーファイティング」。これは戦闘機をイメージしたブルーベースのカモフラージュカラー。
タイヤはレギュレーションで市販のストリート義務付けられているため、ブリジストンのBT-56SSを一旦選択。テスト走行でどれくらいの時間持つのか判断していく。
ホイールはマグホイールを検討中。ホイールの軽量化はハンドリングやサス性能を大きく向上させるには必要。
Fフォークはウィズミーオリジナルのクイックリリース付きに変更予定。タイヤの交換をスピーディーに行うためには必要。
Rサスはセッティングの幅広さを考え、オーリンズを選択。
ブレーキキャリパーは、D-CBSをキャンセルしてレーシングキャリパーへの変更を予定。
外装はエーテックのカーボン製フルカウルに変更し軽量化。
エンジンはアメリカ経由で入手した1mmオーバーサイズピストンを使用しての排気量アップ
カムシャフトはヨシムラ製を採用。
プラグはNGKを採用。
キャブレーターはFCRΦ41mm。
マフラーはウィズミーオリジナルマフラー。

89’もてぎ7時間耐久ロードレースの結果:予選5位・決勝7位

改めて、掲載車両は基本的にノーマル車両ではありますが、「もて耐参戦CBR1100XXのシリーズ」としてカスタム・チューニングを含めてぜひご相談ください。
また、今ではCBR1100XXも貴重な車両です。ノーマルのままで乗りたい方もぜひご相談下さい。
CBR1100XX WM 014号機 タクティカル迷彩カラー(市街地戦)
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ヘッドライドにはプロト製のHIDシステムを採用。ただでさえ目立つ巨体はその存在感をさらにアピールする。

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ホワイトベースに黒、グレーのカモフラ柄十戦闘機的なペイントはYFデザインによるもの

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フロントはウィズミー製Φ43mm/780mm長フォーク+インナーダンパーKIDを装備している

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キャリパーはニッシンからブレンボの4ポットに変更されてリウ

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オリジナルのチタンマフラーは1-4、2-3気筒を先に秀峰させる360度タイプで低中速度重視

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マルケジーニのマグホイールが走りのポテンシャルを大きく変えている

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ハンドルバーはトップブリッチにポストを増設し、バーハンドル使用に変更

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エーテック製のカーボンミラー

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DCBSは排除して、フロントにはブレンボのラジアルマスターを装備。コントールに関わるパーツは精度の高いハイグレード品だ!

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リアショックは独自のセッティングが施されたWMスペシャルクァンタム。非常にバランスのいいセッティング