第3話 「ローバー製Kシリーズエンジンにメス」
話をWITHMEエリーゼのことに戻そう。エンジンにはオーバーホールを兼ねて、英国QED社のQ375カムに4連スロットル、それをコントロールするためにDTAのECUを組む事に決定。QEDジャパンによると、このカムと4連スロットル(4連スロットルの生写真は、次回のお楽しみ。「実は、写真がなかった」)で約180psでるというのだが、カタログ上では、カムをポン付けで約155ps、スロットル変更で175psとなっており、ラッシュアジャスタのままで良いとの事。染野氏の希望は大体160ps出ていればという事なので、このカム&スロットルを組む事になったのである。
『ついで、といってはなんですが、せっかくエンジンを降ろしてバラしたのだからポート加工なんかも、ということで一通り出来ることは全部やってしまいました。リフェースに面研・ポート修正に研磨にバリ取り、周りの写真を見てもらえればその様子が分かってもらえるでしょう。そして、一番右下の写真を見てもらえれば分かると思いますがサージタンクをワンオフで作っちゃいました。(カッコイイでしょ!)』
馬力アップしたエンジンに対し、忘れてはならないのはそれを受け止める駆動系である。STDでは、もちろんそれに対応するはずもなく社外の強化品を組むことに。ここではQEDのクロスM/TにアウタープラスのLSDを換装。ということで、あとはセッティングを煮詰めていくのみ。(実は、これが大変だった・・・?)
「セッティングの模様は次回、お楽しみに!」
これで、エンジンチューンは1通り終了。生まれ変わり馬力アップした、18K型エンジンの実力はいかにというところですが、残念ながらエリーゼカップは消滅。しかし染野氏の中で、「最速エリーゼ」という文字が消えるはずもなく、なんと2002年はオプション2カップに出場するという。そこで、先ずは2リッタークラスの日本車から喰っていこうという魂胆らしい。まずは、2月10日。戦いの火ぶたは切って落とされる!