第4話 「レースにチャレンジ!」
2002年2月10日筑波サーキット。
ついにこの日がやってきた。FET RCJ SPRINT筑波シリーズラウンド1、参加車両中エリーゼはたったの1台。染野氏の孤独の戦いが始まる。
仕様を変更してから1度もサーキットを走ることなくぶつけ本番である。しかしそこは度胸満点の染野氏、初めは軽くといいながらも予選1回目で既に7秒台をマークし軽々とベストタイムを更新。最終的に2回目で1'06.950と6秒台を記録し前回から3秒近くタイムアップ。フレッシュマンDクラスで26台中15位。FD、シルビア、ランエボと強敵揃いの中、大健闘である。
問題の車の調子であるが、エンジン自体はすこぶる調子がいいらしい。予選終了後に、冷却水が噴き出すというアクシデントはあったが、直ぐに解消。それ以外は、問題が出ることなく快調であった。
いよいよ決勝のスタート、26台が一斉に1コーナーへ向けて激しい突っ込み、(その光景はまさに強烈)トップグループの1台が1コーナーでスピンするという激しい争いの中、2リッターターボ車を相手にエリーゼ&染野氏は激走を続ける。タイムはというと、レース中にクリアラップが取れるはずもなくベストは、1'07.887と予選よりも1秒遅れになってしまったが、最後は、予選で14位のロードスターとのテールtoノーズの戦いを制し、15位でゴール。
シェイクダウン、しかもいきなりのレースでタイムを2秒以上縮めることが出来たので、今日の結果としては良い方なのではないでしょうか。ということで、これからはフィールの変わったマシンに慣れること、セッティングを煮詰めていくことで目標とする5秒台を狙っていきたいです!
染野氏曰く「今度は、空力を見直したいね。GT−ウイングに、フロントのダウンフォースを稼ぐためにカナードとアンダーパネルが欲しいね。カッコも良くなるし、欲しいなー!」とのことでした。
今回、エリーゼはたったの一台ロータス車で探しても1台と、比較する対象が少なかった&ライバル・目標と呼べるような車両が少なく孤独な戦いになってしまった。これから、エリーゼという車を流行らせて行くためにも積極的にサンデーレースに参加していき、いつかは「最速エリーゼ」という称号を手に入れたいと、やる気満々の染野氏でした。
まだまだ、続く・・・予定