■取り付けに必要な物

○ 精密配線用電工ペンチ:0,5muの心線圧着が出来るもの2,0muの被覆圧着が出来るもの一般に多くあります、1,25〜5,5mu用ですと大きすぎてうまく圧着出来ません。必ず精密配線用のものをご使用下さい。

○ ニッパ:ハーネスの切断に使用します。    

○ ドライヤー: 振動、曲がり対策のために、端子圧着部に熱収縮チューブで補強します。    

○ サービスマニュアル:関係するパーツの場所や、異常発生時の原因追及に必ず必要になります。 ホンダ VTR SP−1用

  ■取り付け前に確認していただく内容

○ ハーネスの状態

  フルパワー化など、すでにメインハーネスに加工 がしてある場合があります。断線、折れ曲がりはないか?取り付け前は、どのような状態だったか、必ず確認しておいてください。

○ ECUの状態

  ECU自体がフェンダーレスキットなどによってノーマル以上の振動が加わっていないか?を確認してください。ひどく振動がありますと、加工した部分が非常に弱くなります。どうしても振動している場合はスポンジなどを利用して保護してく ださい。

○ PGM-FI警告灯

  取り付け前に異常がないか必ずご確認してください。点灯または、点滅がなければOKです。

○ 付属パーツの数量

  取り付けには、メインハーネスの切断などの作業 が含まれます。欠品が有りますと作業が中断してしまい走行できなくなりますので必ずご確認下さ い。

  ■ 付属パーツ一覧

〇 FAL.CON本体 ×1        〇 信号ハーネス   ×1   

   袋A  メインハーネス加工セット   

○ 4Pカプラ オス(打刻JST 1S)×1← ○ ギボシ端子 メス ( JST 4 )×5  

○ 4Pカプラ メス(打刻 LJST )×1← ○ ギボシ端子 オス ( JST 4 )×5

   ※ギボシは、オス・メス各1個予備として付属

○ 熱収縮チューブ 2φ×16p ×1

   袋B プラス電源セット

○ 1Pカプラ オス(CSP-1+AMP)×1← ○ ギボシ端子 メス( AMP )×2

○ 1Pカプラ メス(CPC-1+AMP)×1← ○ ギボシ端子 オス( AMP )×2

   ※ギボシは、オス・メス各1個予備として付属

○ 熱収縮チューブ 3φ×4p ×1   

  ■取付手順

@ シートカウルを取り外します。

A バッテリーのターミナルを外します。 

B ECUカプラ根本部分から、枝分かれしている部分(シートレール左側IGコイル取り付け部付近。ハーネス検査テープが貼ってある辺りです。)までの保護テープを剥がす。

C 次の4本の配線を確認してください。

   配 線 色         配線の位置              役  割

   Y/G(イエローグリーン)   黒カプラ上段左から6番目    回転信号

   G(グリーン)        黒カプラ上段左から11番目     アース

   Lg(ライトグリーン)     灰色カプラ下段左から6番目   吸気圧信号

   R/W(レッドホワイト)    灰色カプラ上段左から5番目    スロットル開度信号

D 枝分かれ部分よりECUカプラに向かって10〜12pのところにマーキングしてください。

E マーキング位置で4本をカットします。写真のように長さをそろえ、 メインハーネスの外側に出します。ECU側も同時にハーネスの束の外側に出してください。

F  カットした各配線先端部の被覆をストリップします。 4o程心線が出るようにしてください。

G φ12×16oの収縮チューブを8等分し、カットした配線にあらかじめ通しておいてください。

H 端子を圧着します。

   ※ メインハーネス側の4本 →メス端子(打刻JST4)を取り付けます。

   ※ ECU側の4本 →オス端子(打刻JST4)を取り付けます。

   注 意

  圧着の工程は非常に重要です。まず心線から圧着して下さい。次に軽く配線を動かして心線がしっかり圧着されているかを確認します。(この時に引っ張り過ぎますと、抜けて元に戻せなくなりますので、抜けない程度にお願いします。)その後、被覆を圧着しますが左右のツメが、被覆の中央にしっかり食い付くように圧着して下さい。配線が端に寄ったまま片方のツメのみで圧着されているような状態ですと、抜けやすくなります。1カ所でも不具合が生じますと、走行不能の状態になり、補機類の破損にもつながる恐れがあります。万全の注意を払って頂き作業を行うようお願いします。

I 各圧着部に収縮チューブを取り付け、ドライヤーで温めて密着させてください。
   (ドライヤーでの温めすぎに注意して下さい。)

J 配線の取り回しを決めておきます。 ECUを一度元の場所に置き、メインハーネスも元の取り回しに戻します。加工した配線はメインハーネスとは別に束ねます。一緒に束ねてしまいますと、これから取り付けしますカプラ同士が届かず、ノーマル状態に戻せなくなってしまいます。必ずカプラ取り付け前に無理のない取り回し(引っ張られたり、折れ曲がりがないように。)を決めて下さい。

L 取り回しが決まりましたら、端子をカプラに取り付けします。

                     ※カプラ拡大写真

4ピンカプラオス

メインハーネス側

メス端子4本を入れます

4ピンカプラメス

ECU側

オス端子4本を入れます

1 Y/g イエロー/グリーン
2 G グリーン
3 Lg ライトグリーン
4 R/w レッド/ホワイト

 

   注 意

  配線の入れ間違えは、ECUの破損につながります。特に念入りに確認しながら作業を行ってください。各端子は必ずカチッと音がするまで差し込んで下さい。音がしない場合は、端子のかえし部分の開き具合を確認し、開いていない場合は指などで開き、再度音がするまで差し込んで下さい。音がしましたら軽く引っ張り、配線が抜けてこないことを確認して下さい。

M 取り外したカプラ同士をはめ込んで下さい。オス・メス共にそれぞれ配線の色がお互いと同じであることを確認します。
    ※対になる配線の色は一致しているか?
    ※端子のオス・メスの間違えはないか?  

N  バッテリーをつなぎ今まで通りエンジンがかかる事を確認します。 エンジンがかからなかったり、警告灯の点灯がありますと、取り付けに問題がありますので、手順を追って再確認してください。また、エンジンが問題なく始動したとしても、オス側・メス側共に同じ間違いが有った場合は、FALCONを接続したときに不具合が生じます。Lの配線図の位置を、もう一度確認してください。   

O  配線をまとめます。絶縁テープなどを使用して下さい。

 

   ■プラス電源の確保   

@  バッテリーのターミナル端子を取り外します。      

A  フューエルポンプリレーのBK/W(ブラック/ホワイト)を枝分かれしたとカプラ中間の位置でカットします。(写真の位置参照) ここでカット   

B 被覆をストリップします。(約4o)   

C 3φ×40oの収縮チューブを2等分し、カットした配線に通します。   

D 端子を圧着します(打刻AMP) リレー側にオス、メインハーネス側にメスを取り付けて下さい。

  注 意

  端子の取り付けは慎重に行なうようお願いします。配線の抜けなどがありますとフューエルポンプが作動せず走行できなくなります。メインハーネス加工の項で説明させていただきました要領にて作業を行ってください。

E 各圧着部に収縮チューブを取り付け、ドライヤーで温めて密着させてください。
    ※(ドライヤーでの温めすぎに注意して下さい。)

F 1ピンカプラを取り付けします。オス端子にはメスのカプラ(大)、メス端子にはオスカプラ(小)を取り付けします。ちなみに、オスカプラの向きは、端に2つの突起及び、打刻番号がある方が配線側になります。カプラは「カチッ」と音がするまではめ込み、軽く引っ張っても向けないことを確認してください。  

  ■信号ハーネスの取り付け    

@ 信号ハーネスのカプラを取り付けします。

A 1Pカプラ及び赤色リード線をまとめます。赤色リード線は+電源のため、ショートさせたりするとECU故障などを招きます。スパイラルチューブなどで保護して下さい。

   ■ファルコン本体の取り付け  

@  信号ハーネスのカプラに差し込みます。   

A  バッテリーの−端子を取り付けしてください。   

B  ファルコン本体を雨があたらない場所に起きます。この際、シート裏側の出っ張りなどで画面を押さないことを確認してください。 ファルコン本体はとてもデリケートなパーツですので、振動または水などの影響をうけない場所を確保して下さい。 取り付けには、マジックテープ+両面テープが効果的です。洗車等の際は本体を取り外して行って下さい。  

C  取扱説明書を参照し、作動を確認します。   

  初期設定データ  VTR SP-1(HRC車) 

   センタータイプ       → 3、Pressre を選択します。  

   センサーナンバー   →   IN → 06 → OUT → 06  

   気筒数                  → 4を選択します。

   ※VTRは2気筒ですが2ではありません、4を選択します。

   スロットルセンサタイプ → を選択します。  

   スロットル開度学習(忘れずに行って下さい。)

  グラフスケール設定データ

   Pr:吸気管圧力 → −760oHg〜+2,0oHgを選択します。  

   Ne:エンジン回転数 → 0rpm〜10000rpmを選択します。

   Cr:エア補正率 → ±30%を選択します。

   以上の内容は、取扱説明書と併せて使用します。 

  注意   

● 本製品の異常・故障時使用の際には、お客様では絶対に修理・対処はしないでください。 誤った処置を行った場合、感電や火災並び電装品が破損する恐れがあります。

  警告   

● 使用の際に、本製品に異音・異臭などの異常が感じられた場合には、本製品の使用をすみやかに中止し、お買上げの販売店または、WITH ME.P.R.Tへお問い合わせください。そのまま使用を続けると、感電や火災並び電装部品が破損する恐れがあります。

● 本製品、価格、外見等はは予告なく変更することがあります。

● 本取扱説明書は、予告なく改版する場合があります。

● 本製品は、日本国内での使用を前提に設計したものです。海外では使用しないでください。

  本製品の仕様

● 作動電圧 DC8V〜DC16V

● 動作温度 -20℃〜+60℃

  お問い合わせ先

   株式会社WITH ME   WITH ME PROFESSIONAL RACING

   TEL 03-5838-7397 FAX 03-5838-7398

   http://www.withme-racing.com

   withme@tokyo.interq.or.jp  

 

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   VTR SP−1(HRC車) FAL.CON取り付け説明